観桜会-食彩めぐりマップ

4/2から4/18まで上越市で「第85回 高田城百万人 観桜会」が開かれます。それにあわせて高田本町商店街にて,「食彩めぐり」というイベントが執り行われます。

このイベントは商店街の飲食店で食事をするともらえる箸袋を三枚を集めて豪華景品が当たる抽選にチャレンジできるというものですが,今回,私の院生である赤岡正大君と浦野智裕君が中心となって参加店のマップを作成しました。

以下に掲載しますので,観桜会に行かれる方は是非立ち寄ってみてください。

問い合わせについては,本町コンシェルジュの田鹿さんへどうぞ

連絡先は025-524-4761 本町商店街のHPは http://joetsu.honcho.jp/

公民教材開発論(3)プレゼン大会

2/4に大和デパート4階の「學be!屋」にて公民教材開発論のプレゼン大会を行いました。

学生達が独自に取材した内容を1グループ10分でプレゼンをしました。

事前にプレスリリースをかけてもらったり,本町コンシェルジュの田鹿さんが商店街の方々に告知して頂いていたので,25-30名ほどの方々に来て頂くことができました。テレビや新聞など取材の方も来ていました。

はじめに,簡単に趣旨説明をした後に,學be!屋の横山さんに挨拶をして頂きました。

最初は,大杉屋惣兵衛グループのプレゼンです。

商品の飴の種類や食べ方,そして留学生などに試食してもらった感想,さらに商品を広めるための提言などを行ってくれました。

次は,渡部鮮魚店のグループ

たらこの糀漬けの製法や食べ方,そして店主の人柄などに焦点を当てたプレゼンでした。愛情がこもっていました。

3番目は杉田味噌屋グループ

日本の味噌文化マップや,上越の味噌の特徴,さらにインスタント食品との比較や味噌を使ったレシピなどを披露してくれました。

最後は栄喜堂グループ

栄喜堂の歴史や名物瓦せんべいの由来,桜餅と行ったせんべい以外の商品の紹介や,将来に向けての提言などをプレゼンしてくれました。

来場して頂いた方にはプレゼンの評価もお願いしました。

最後に田鹿さんに講評をお願いしました。

実質的に2週間くらいしか時間がとれなかった割には頑張っていたと思います。プレゼンでで示した提言はできるだけ実践に移してもらいたいと思います。

今回のプレゼン内容については後日PowerPointファイルをここにアップします。アップした際はその旨ここで告知します。

公民教材開発論(1)

本年度の公民教材開発論の経済分野は,商店街の店舗を取材してそれを広くPRするプレゼンテーションを行うことにしています。今日は取材の1回目として本町コンシェルジュの田鹿さんの案内の下,四つの店舗の取材を行いました。協力して頂いた店の方々には本当に感謝します。田鹿さんにも感謝します。

はじめに訪れたのは,翁飴で有名な大杉屋惣兵衛さん。

店の歴史などの話を伺い,

飴の試食をさせていただきました。

次は,たらこの糀漬けで有名な渡辺鮮魚店。

こちらでは,たらこの糀漬けを試食しました。

三つ目は,杉田味噌屋。こちらも歴史があります。

こちらでは,味噌の説明をして頂いた後,

甘酒を頂きました。

最後は瓦せんべいで有名な栄喜堂。

こちらでは,せんべいの焼き型などを見せて頂きながら,

せんべいを頂きました。

学生たちは各店舗に別途取材をして,2/4に大和デパート四階の「學be!屋(まなびや)」にてプレゼンテーションを行ってもらうことになっています。プレゼンの模様やプレゼン内容については追ってここでアップします。

土佐の森・救援隊!

12/17-18に北陸建設弘済会の共同研究プロジェクト(「中山間地の活性化策を用いた課題解決手法の調査研究」)の現地調査として高知県いの町へ行ってきました。目的は平成15年から活動を始めているNPO土佐の森・救援隊が発行している森林証券「モリ券」を調査することです。

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モリ券は森林の整備作業に参加するボランティア活動(ボラバイトと呼んでいます)を通じてもらうことができ,それを地場産品と交換することができる「交換券」として位置づけているようです。これが「交換券」であるのはモリ券の価値が「ボランティア活動で流した汗の代償として,ボランティア自らが,ボランティアの心をもって,決めることができる」ということに由来しているようです。1モリ券で1000円以下のものと交換できますが,おつりはでないし,現金と併用して使うこともできません。例えば1400円の地場商品は1モリ券2枚で交換するしかないと言うことです(モリ券1枚と400円という使い方はできない)。

地場産品と交換できる店舗は22店あり,いの町だけではなく,高知市,須崎市,津野町,三原村,安芸市,香美市など広く取り扱い店舗があります。またキジ肉や土佐和牛,イノシシ肉,たたき,うなぎなども事務局を通してモリ券を使うことができます。また,別の種類のモリ券としてガソリンスタンドでも使えます。

モリ券でガソリン代を支払う土佐の森・救援隊理事の田植さん

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ガソリンスタンドのレジを見せてもらいました。左側にクリップ止めで束になっているのがモリ券です。

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ところで,なぜここでモリ券を発行しているのか。それは森林を守り育てる人自伐林家(自ら所有する森林で伐採を行う林業家)が減少し,問題点の多い大規模化する林業などによって不健全な森林が増加しているという強い危機感があるようです。モリ券は単に森林のボランティアを集める手段というだけではなく,地元の林業以外の人々にも地元の森に関心を持ってもらうということがその動機にあるとのことでした。

もちろん,誰もが簡単に林業のボランティアができるのかという疑問がわきますが,土佐の森・救援隊では作業を標準化することでセミプロではなくても作業することができる仕組みを作っています。われわれもそれを見学させてもらいました。

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今回の視察は1日目にお話を伺い,2日目に山に入って作業を見学するというスケジュールだったのですが,羽田空港に移動中柏崎駅で1時間20分ポイント故障と言うことで停止して飛行機に間に合わず,現地に着いたのが夜の8時。山の中なので途中から真っ暗な中携帯も通じない状態でレンタカーを運転していきました。途中雪も降り出し,個人的には少々つらかったです。

これは2日目の朝。とても寒い。

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ただし,その分得られたものは多く,先に地域通貨ありきではいかに地域通貨が持続しないかということを痛感しました。それぞれの土地で抱える問題を痛切に感じた地元の人々がみずからその問題解決に向かうとき,ツールとして地域通貨が役立つのだということが今回の視察を通じて改めて認識しました。モリ券それ自体の仕組みは非常にシンプルですが,「自伐林業的森業」広めていくツールとしては十分機能しており,徐々にではあるけれども仕組みは進化しつつあると思いました。

モリ券や土佐の森・救援隊の活動については以下を参照のこと。

土佐の森・救援隊のHP

事務局長 中嶋健造さんのHP 里山’s Bar

四万十通信

上社学巡検

上越教育大学社会科教育学会の巡検に行って来ました。

はじめに訪れたのは飛田テック株式会社の自動車リサイクル工場である,新潟オートリサイクルセンター。

はじめに工場全体の説明を聞いた後,いよいよ見学となりました。

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車を工場内に運んで解体です。

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解体して使える部分は部品毎に管理保管します。

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それ以外はプレスされるわけです。

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プレス後はこんなブロックに。

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次に訪れたのはスキー正宗でおなじみの武蔵野酒造。

これはお米を水に浸しておくタンクです。

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蒸したお米を運び,

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ここで発酵させているわけです。

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発酵中のタンクです。

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煙突はその昔酒造所を探す目印になっていたようです。

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私は煙突よりもこちらの方が好きです(車なので飲めませんが)。

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上越市まちづくり市民大学修了!

11/26に上越市まちづくり市民大学が修了しました。修了式の後に各ワーキンググループの報告がありました。

グループは発表順に(1)観光振興,(2)参加の仕組み,(3)食,(4)生活環境,(5)団体,(6)中山間地の振興,(7)中心市街地の振興,(8)歴史・伝統文化の計8グループです。

私を含めた中心市街地の振興グループは,手始めに実態調査を行いました。アンケートとインタビューの結果はこちらから見ることができます。

インタビュー・アンケート調査結果

個人的には食のグループで試作された団子がうまかったです。その他,現在進行中の企画がいくつかあります。これらについては,後日報告していきたいと思います。

上越教育大学社会科教育学会

10/17に上越教育大学学校教育実践研究センターで第24回上越教育大学社会科教育学会(上社学)が開催されました。

以下はその報告です。

総会の後,研究発表が行われました。以下ががその報告プログラムです。

松田寛子(本学修士課程)「幕末の加賀藩における町人の情報に関する一考察–青木家文書の分析–」

朴翰民(韓国教育大学歴史教育大学院修士課程 本学研究生)「稲葉岩吉の朝鮮史研究」

後藤花枝(本学修士課程)「高度経済成長期における中卒就職者の集団就職–新潟県上越地方と桜新町商店会を事例として–」

吉田昌幸「地域通貨の特性,その課題と可能性–北海道苫前町地域通貨流通実験を通して–」

鈴木敏紀(上社学顧問 私の前任者です)「リサイクル・マーケットと地域通貨–上越市大和四丁目町内会の事例報告」

大学院生の報告は修士論文に向けての中間報告でした。私としてはサザエさんで有名な桜新町商店会とここ上越高田に深い関係があったことに驚いています。私も地域通貨について少し話しました。鈴木先生がやっている「やまと」がよりよく流通するように願います。

研究報告の後,田部俊充(日本女子大学)先生の講演が行われました。題目は「米国近代地理教育の源流–S.G.グッドリッチ(1793-1860)の再評価–」です。

内容は地理教育についてのものでしたが,私としてはグッドリッチやエマーソンやウェブスターなどがピーター・パーレー・シリーズのゴーストライターであったとの指摘が興味深かったです。

その後の懇親会も盛り上がり,OBの方々とも話ができて上社学のネットワークの深さと広さを実感しました。

上社学にむけて様々な準備をし当日の運営もされた院生の皆さん,お疲れ様でした。

本町コンシェルジュ

後期の授業「公民教材開発論」で商店街を使った授業を企画しているのですが,その相談に本町コンシェルジュ田鹿圭太さんのところに行って来ました。

本町コンシェルジュとは,上越市高田地区にある本町商店街の魅力を広めるべく,商店街の案内やまちなかツアーなどの企画をする仕事です。詳しくは「本性商店街のコンシェルジュ日記(本町白書)」を見てください。田鹿さん自身もまだ26歳と若く,情熱を持って商店街を駆け巡っている方です。

授業の案として空き店舗の利用を考えるのはどうかとアドバイスを受け商店街を二人で歩いてみました(その途中「珈琲館 シティライト」で一服し,「竹内泰祥堂」のカステラを紹介してもらいました)。学生と商店街の方の双方にとって刺激になるような授業をしたいと思っています。